2022年7月28日、出版大手のKADOKAWA、集英社、小学館の3社が漫画村の運営者を相手取り、計約19億3000万円の損害賠償をもとめる訴訟を東京地裁に共同で起こし話題になっています。
巨額の損害賠償を請求される事になった、『漫画村』元運営者の星野路実(ほしのろみ)氏が現在どうしているのか気になります。
それに、19億円もの高額な賠償請求額額となっており、その内訳(内容)が気になりますよね!
そこで今回は、漫画海賊版サイト『漫画村』について、
- (元運営者)星野路実(ロミ)の現在は?
- 『漫画村』賠償金19億円の内容(内訳)
この2つに注目してお伝えしていきます。
それではさっそく本題に入っていきましょう!
【2022最新】『漫画村』(元運営者)星野路実(ロミ)の現在

『漫画村』とは?
まず最初に、今回話題に上がった『漫画村』について少し解説します。
『漫画村』は、インターネットのサイトで、違法コピーされた書籍をインターネットブラウザ上で誰でも無料で読むことができたサイトです。漫画の他に、雑誌、小説、写真集などが掲載されていました。いわゆる『海賊版サイト』です。16年1月に開設され、18年4月に閉鎖した。
- 『漫画村』とは?
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いわゆる『海賊版サイト』。違法コピーされた書籍をインターネットブラウザ上で誰でも無料で読むことができたサイト。
巨額の請求訴訟を起こされた『漫画村』元運営者の星野路実(ほしのろみ)氏。現在はどうしているのでしょう?
(元運営者)星野路実(ロミ)の現在
星野路実(ほしのろみ)氏の現在(2022年7月現在)は、大分刑務所で服役中と考えられます。
2021年6月に福岡地裁において懲役3年、罰金1,000万円、追徴金約6257万円の有罪判決を受けています。星野被告は控訴せずに刑が確定されています。それに、判決では執行猶予も付いていないため2022年7月現在は服役期間中と考えられます。
大分刑務所と言えるのは、Twitterに本人名のアカウントがあり、そこで大分刑務所に服役中と書いています。このアカウントでは、刑務所を出所するまで手紙を通じ毎日投稿しているとの事。
確定とは言えませんが、漫画村についてや、フィリピンでの生活、大分刑務所の事についての投稿があるので本人なのではないでしょうか。
『漫画村』の事件とは?
今回の損害賠償に繋がった、もととなる事件がありました。
2019年9月25日、人気漫画を無断で掲載していたとして、著作権法違反の疑いで運営者とみられる星野路実容疑者(当時)を逮捕した事が報道されました。
「漫画村」運営者?逮捕 フィリピンから送還 著作権侵害容疑 被害3200億円か
人気漫画を無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、福岡県警は24日、サイトの運営者とみられる星野路実(ろみ)容疑者(27)を著作権法違反の疑いで逮捕し、発表した。
引用元:朝日新聞デジタル
この事件をめぐっては、星野容疑者(当時)以外にも3人が逮捕されています。
裁判の結果、2021年6月2日に運営者の星野路実被告には懲役3年の有罪判決が下されました。
海賊版サイト「漫画村」の運営者とされ、著作権法違反(公衆送信権の侵害など)と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の罪に問われた住所不定、無職星野路実(ろみ)被告(29)に対し、福岡地裁(神原浩裁判長)は2日、懲役3年、罰金1千万円、追徴金約6257万円(求刑懲役4年6カ月、罰金1千万円、追徴金約6257万円)の判決を言い渡した。
引用元:朝日新聞デジタル
このような経緯があり、今回の19億円にのぼる巨額賠償請求の訴訟へと発展したわけです。3社合わせての額なので、その内訳が気になります。次から見ていきましょう。
『漫画村』賠償金19億円の内訳を公開

出版大手のKADOKAWA、集英社、小学館の3社が漫画村の運営者を相手取り、計約19億3000万円の損害賠償をもとめる訴訟を東京地裁に起こしました。その内訳はこちらです。
出版社 | 作品名 | 金額 |
---|---|---|
KADOKAWA | オーバーロード | |
ケロロ軍曹 | ||
賢者の孫 | ||
盾の勇者の成り上がり | ||
トリニティセブン | ||
7人の魔書使い | ||
ヒナまつり | ||
僕だけがいない街 | ||
無職転生~異世界行ったら本気だす~ | 4億5,083万9,961円 | |
集英社 | キングダム | |
ONE PIECE | 4億7,692万3,161円 | |
小学館 | 黄金のラフ~草太のスタンス~ | |
カノジョは嘘を愛しすぎてる | ||
からくりサーカス | ||
ケンガンアシュラ | ||
黄昏流星群 | ||
ドロヘドロ | ||
YAWARA! | 10億183万9,410円 | |
3社合計 | 17作品 | 19億2,960万2,532円 |
有名な作品ばかりですね。各社とも有名作品ばかりなので、凄い高額です。
ちなみに、19億の請求金額算出方法は下のように計算したとの事です。
KADOKAWAの公式サイトでは、下のように説明しています。
【「漫画村」を通じて生じた3社17作品に係る損害算定】
引用元:KADOKAWA
①「漫画村」の2017年6月から2018年4月までのサイトアクセス総数は5億3,781万であったと推計される。
②アクセスした利用者が1アクセスで漫画コミックス1巻を閲覧したと仮定すると、当該期間で5億3,781万巻分の閲覧があった。
③「漫画村」には最大で7万2,577巻が掲載されていたことから、1巻あたりの平均閲覧数は7,410と推計される(5億3,781万巻分の閲覧÷7万2,577巻=7,410)。
④「漫画村」へ掲載されていた請求対象作品の各巻に、平均閲覧数である7,410と各巻の販売価額を乗じて全て足し合わせ、作品ごとに損害を算定した。
⑤④で求めた作品ごとの損害額を17作品全てで計算した上で足し合わせ、総額を算出した。
サイト閲覧者が全員、掲載されていた作品を買っていたかと言えばちょっと疑問も残ります。
今の時代、『ネットカフェ』や『漫画喫茶』もありますので、そこで読む予定だった閲覧者もいると考えられます。そう考えると『漫画喫茶』も被害者と言えますね。
正確な被害額計算は難しそうですが、こういった想定を基に計算されたのですね。
まとめ
今回は海賊版サイトの『漫画村』の事件に関して、巨額請求額の内訳と、星野路実(ほしのろみ)氏の現在についてお伝えしました。
国内の海賊版サイトとしては最大規模の事件となり、インターネット界に大きな影響を与えた『漫画村』。今回の請求額も巨額の訴訟となり、まだまだ注目を浴びそうです。
今後の裁判の行方にも注目していきましょう。